
冬だからこそ味わえるミニトマトの美味しさ
佐々木和之Share
こんにちは小野ファームです。
突然ですが
ミニトマトが1番美味しいのは、冬
皆さん、この話、信じられますか?
「トマトは夏野菜なんだから、旬は夏に決まってる。」
「家庭菜園で育てた夏のミニトマトは最高に美味しい。」
そんな声が聞こえてきそうです。
今回はプロのミニトマト農家が冬にミニトマトをおすすめする理由をお話ししていきたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
トマトは本当に夏野菜?
トマトは夏が旬。そう思われている方はたくさんおられるでしょう。
その通り、トマトは夏野菜です。
しかし、ここで重要なポイントがあります。
トマトは確かに夏野菜ですが、それは露地栽培での話。
現代の施設栽培技術を使えば、季節を問わず最適な環境で育てることができるのです。
実は、トマトの生育適温は20~25℃。
真夏の露地栽培では気温が30℃を超えることも多く、この暑さはトマトにとってストレスとなります。
暑すぎる環境では、果実の生育が阻害され、味や栄養価にも影響が出てしまうんです。
樹上完熟させると美味しくなる ミニトマトの美味しさの秘密は、「樹上完熟」にあります
樹上完熟とは、収穫のタイミングを遅らせ、枝についたまま十分に熟させることを指します。
市場に出回る一般的なミニトマトの多くは、輸送や保存のことを考えて少し早めに収穫されます。
しかし、樹上完熟させることで以下のような利点があります。
・糖度が上がり、甘みがます
・アミノ酸が豊富になり、甘みがます
・リコピンなどの栄養価が高まる
・果実の香りが豊かになる
美味しくするにはストレスも大事
意外に思われるかもしれませんが、ミニトマトを美味しく育てるには適度なストレスが必要です。
ストレスと聞くと悪いイメージを持たれがちですが、植物の場合は違います。
適度な水分ストレスを与えることで、果実に糖分や栄養分が凝縮されるのです。
冬季のハウス栽培では、この水分管理が比較的容易になります。
夏場のように急激な蒸発がないため、計画的な水分コントロールが可能となるのです。
冬のハウス栽培は完熟させる環境を整えやすい 冬季のハウス栽培には、実は多くのメリットがあります
温度管理が容易
外気温が低いため、ハウス内の温度を理想的な範囲にコントロールしやすくなります。夏場のように極端な高温になることがないため、植物にとってストレスの少ない環境を維持できます。
病害虫が少ない
冬は害虫の活動が低下する時期。農薬の使用を最小限に抑えることができ、より安全で美味しいミニトマトを栽培することができます。
今一番味が乗っている小野ファームのミニトマトをぜひお召し上がりください
小野ファームでは、長年の経験によって、冬季でも最高品質のミニトマトを提供できる栽培方法を確立してきました。
現在出荷している冬のミニトマトは、糖度が平均して9度以上。
夏場の一般的なミニトマトが6~7度程度であることを考えると、その甘さの違いは歴然です。
また、完熟収穫にこだわることで、濃厚な旨味と芳醇な香りも実現。まるでフルーツのような味わいを楽しんでいただけます。
自信を持っておすすめする冬のミニトマトを、ぜひ一度ご賞味ください。
きっと、「冬のミニトマトって本当に美味しいんだ!」と実感していただけるはずです。